この記事は会員限定です

Sさん就労 屋根がある生活に

杉田大
Sさん就労 屋根がある生活に
ワーカーズコープ東京統括本部の杉田大さんは毎週、池袋で夜回りをしています。

1月14日

 東京都に緊急事態宣言が発令された。おっちゃんたちは年末同様、ビジネスホテルに2週間宿泊できることになったものの、昨夜もおにぎり1個を求め、どこからともなく切羽詰まった人がやってきた。普段の夜回りでは見かけない人も多い。

 今後さらに困窮する人が増えていくだろう。

 この数カ月間寄り添ってきたSさんの仕事が決まった。就労先は千葉県の農業団体で、寮と三食付きだ。いろんなことを経て路上に辿り着き、もがき苦しんできたSさん。屋根のある生活に戻り、少し人里離れた場所で落ち着いて過ごすのもいいかと思う。

 仕事が始まるまでの2週間を、「野宿でしのいで」と言う訳にはいかないので、一時宿泊でビジネスホテルに入れるよう、区役所に同行して申請を済ませた。指定のホテルに向かう途中、コンビニに立ち寄り1000円分のカップラーメンを渡すと、「もし夜回りに会わなかったらどうなっ...
この記事は会員限定です。労協新聞をご購読いただくと続きをお読みいただけます。